中国お茶紀行/野生菌

お茶を巡る旅。

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夏休みに、中国南西部(成都、桂林、昆明)を訪ねました。写真(↑)は霊山・峨嵋山(がびざん)白茶。「しろちゃ」や「ぱいちゃ」などと呼び福建省が有名です。丁寧に手摘みされた一番茶の芯芽だけを集めた貴重なお茶で、写真ではわかりませんが、芯芽全体が産毛に覆われ、白っぽく見えます。日本茶の茶葉も、若葉や芽に産毛が生えていますが、製造工程で葉を強く揉むと産毛は落ちてしまうか目立たなくなってしまうそう。緑茶特有の渋みや青くささが少なく感じられ、なんといっても口腔いっぱいに広がる華やかな香りと甘味。“可憐な花の蜜”と表現したらよいでしょうか。最初に訪れた成都四川省の省都で、秀麗な自然環境と美食、長い歴史を持ち、「蓉」の別称もある落ちついた街でした。

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同じく峨嵋山のお茶ですが、こちら(↑)は紫色の茶葉だけを摘んで作ったという紅茶。淹れ方なのか、渋みは少なくすっきりした味わい。飲み終えたあと、口中爽やかで、食事の供や食後のお茶にもよさそう。“バラなどとブレンドしても美味しいですよ”と、乾燥バラを加えた紅茶もいただきましたが、華やかさや滋味が増しました。成都では白茶、ジャスミン茶、紅茶を求めました。成都のあと向かったのは桂林広西チワン族自治区の北東部に位置し、独特のカルスト地形や美しい山水景色で知られる観光都市。美しい景観を拝むため遊覧船で漓江(りこう)くだりをしましたが(写真↓)、まさに水墨画の世界。船から望む景色は”数十キロの絵巻物”と称賛され、中国の20元紙幣にも描かれています。

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桂林と聞き、私の中では“金木犀モクセイ科/学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus)が咲き誇る街”のイメージがありました。実際、秋になるとさまざまなモクセイが花咲き、街全体が甘い香りに包まれるそうです。初めて知りましたが、桂林では「金木犀」のほか、「銀木犀(学名: Osmanthus fragrans var. latifolius)」「丹木犀(学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus f. aurantiacus)」「四季木犀(学名:Osmanthus fragrans var. semperflorens)」の4種類あり、地元の方の話しでは金・銀・丹は10月頃に、四季モクセイは年に3回咲くそう。アロマとハーブの9月レッスン(9/19、21)で使用したくて、品質のよいお茶用のドライ桂花を入手しました(写真↓)。蒸留に使うかチンキにするか検討中です。お楽しみに♪

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最後に訪ねたのは雲南省の省都・昆明。雲南省のお茶といえば黒茶の代表・プーアル茶。プーアル茶と聞いて、コクやクセがあり水色の濃い茶の印象がありますが、これは加熱して酸化発酵を緩めた緑茶をコウジ菌で発酵させる「熟茶」。驚いたことに、現地の人たちが好んで飲むのは、熟茶よりも経年熟成させた「生茶」だそう。プーアル茶の生茶は水色も黄色で、日本の緑茶に近い風味。さらに驚いたのは、ウーロン茶、紅茶、緑茶、さまざまな茶がありそれぞれ賞味期限がある中、プーアル茶は“飲む骨董品”の異称を持ち、寝かせるほど熟成しお茶が育つ。つまり、賞味期限がない! 雲南省では新茶の「熟茶」と新茶の「生茶」を入手。10月のレッスン(10/24、26)で飲み比べできればなどと思っています。

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●8月と9月のスケジュール
四川、雲南... 中国南部の食事は辛い! 四川料理と聞けば、真っ赤な食べ物を思い浮かべる方も多いと思います。実際、たくさんのトウガラシ片が入り、逃げ場のない辛さでした。「つらい」と「からい」は同じ字ですが、ツラすぎるカラさであり、カラすぎるツラさ。老舗の麻婆豆腐店に入りましたが、出てきたのは意外にも真っ黒な麻婆豆腐。トウガラシと同じくらい、サンショウの実が入っていました。口や舌は完全に麻痺。桂林では米粉料理が有名で、辛さは調整できましたが、雲南省に入り再びトウガラシ地獄。でも旅の最後の晩だけトウガラシと離れられました。というのも雲南省といえばキノコ料理。“トウガラシを入れたらせっかくのキノコを味わえないでしょ!”ということでした。

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現地の人たちのキノコ愛、キノコへのリスペクト精神が垣間見れるひとときでした。ちなみに「野生菌」とは中国語でキノコのこと。

8月24日(土) アロマとハーブ7月〔再〕11:00-12:30
8月29日(木) アロマとハーブ11:00-12:30/19:00-20:30
8月31日(土) アロマとハーブ11:00-12:30/14:00-15:30
9月5日(木) ベビマ11:00-12:00/14:30-15:30
9月19日(木) アロマとハーブ11:00-12:30/19:00-20:30
9月21日(土) アロマとハーブ11:00-12:30/14:00-15:30

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