文明の交差点Ⅰ/プチレッスン8月後半

夏休みも終わり。

画像

          レバノン・ビブロスにて。いくつもの時代が入り組む遺跡

今回旅したのは中近東(レバノンヨルダンイスラエルトルコ)。旧約聖書と新約聖書の舞台となった地であり、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教徒にとってとても重要な地。人類の歩みが刻まれた遺跡群があちこちに遺っています。アロマテラピーでも香料、ハーブやスパイスの見地から世界史を学びます。宗教儀式と乳香、ミイラと没薬、シバ女王とソロモン王のロマンス、クレオパトラとバラ、キリスト誕生の贈り物、十字軍がもたらした文物交易、アビケンナの蒸留器... 実に9000年(BC7000~現代)という文明の軌跡を、早回りで巡りました。

画像

          レバノン・バールベックのジュピター神殿の大列柱

レバノンではかつてフェニキア人の都市だったバールベックビブロスという町を訪ねました。まずはバールベック、ここは首都ベイルートから北東86キロ、ベカー高原の中央に位置する小さな町で、西側にある複合遺跡はユネスコの世界遺産に登録されています。

画像

          手の込んだ装飾

もとはフェニキア人の聖地で、その上にギリシャ、そしてローマの人々が長い年月をかけ、巨大な神殿を築きました。空神ジュピター、酒神バッカス、美と愛の女神ビーナスを祀った3つの神殿で構成されていました。

画像

          ビブロスの遺跡。まるで“時代の地層”

ビブロスはベイルートの北36キロに位置し、フェニキア人が紀元前3000年頃に建設した、現在まで続く“世界一古い都市”。町の名は、聖書「バイブル」や書物「パピルス」の語源とされます。この町もローマ配下となり、12世紀になると十字軍を迎え撃つ要塞として使われたそうです。

画像

          フェニキア文字はアルファベットの原型

古代フェニキアでは貝から採れる紫色の顔料(貝紫)やレバノン杉が重要な交易品だったそうです。レバノン杉(学名:Cedrus libani/マツ科)は古代エジプトメソポタミアの頃から建材や船材に使われた良質の木材。

画像

          レバノン杉を見にブシャレという山中の町を訪ねました

ヨルダンではマダバ死海ペトラを訪ねました。マダバはヨルダン首都アンマンから南西35キロ、死海の東側に位置するモザイクで有名な町。

画像

          モザイク職人の工房にお邪魔しました

東ローマ帝国ウマイヤ朝時代のモザイクが今でも町のあちこちで見つかるそうです。東ローマ帝国時代のパレスチナ~ナイル川を描いた“パレスチナ地図”と呼ばれる、聖ジョージ教会に残るモザイク地図が見所。8世紀後半に起こった大地震で町は崩壊し、以後19世紀後半に見つかるまで廃墟だったそうです。

画像

          パレスチナ地図の右端に聖墳墓教会が描かれています

死海はイスラエルとヨルダンの国境にある塩湖。ヨルダン川から水が流れ込みますが、出口はありません。年を通じて気温が高いため、湖水の蒸発が水分供給を上回ることで塩分濃度が高まります。ふつう海水の塩分濃度が約3%なのに対し、死海は約30%、つまり飽和塩水です。海抜は-418m、地表で最も低い場所。そのためか滞在中、頭痛が止みませんでした#

画像

          持参したペットボトルがこんな形に!

死海の航海の最古の記録は1世紀頃にさかのぼり、先の聖ジョージ教会(マダバ)のモザイク地図にも、死海と、死海の塩を積んだ船が描かれています。死海文書については後日触れますが、死海北西岸(イスラエル側)のクムラン洞窟で1947年に見つかっています。

画像

          死海に浮いて読書している人を発見

ペトラは首都アンマンから190kmほど南の山岳地帯にある遺跡。ギリシャ語で「岩」を意味し、実際にエリア一帯は岩・岩・岩。人が住み始めたのは新石器時代(紀元前7000年)で、紀元前400年頃からナバタイ人が住み始めたとされます。

画像

          地震でできた裂を鉄砲水が削ることでできた道

雨が降ると今でも鉄砲水が切り立った岩と岩の間を流れていくそうですが、古代人はダムを作り水道管を通すなど、高度な治水システムが窺えます。ペトラは乳香、没薬、スパイスなどの交易の中心地でもありました。この地もローマ配下に置かれ、12世紀には十字軍が一時期占領したそうです。度重なる地震で町は崩れ荒廃し、伝説だけが残り、19世紀初頭にスイス人探検家によって発掘作業への道が開けたのだそうです。

          
画像

          映画インディ・ジョーンズの舞台にも使われています

上の写真はエル・ハズネ(宝物殿)と呼ばれる岩を掘り出して作った霊廟で、ペトラを代表する遺跡の一つ。光線によって色が変わり、日に50色のバラ色を見せることで知られます。紀元前1世紀~紀元後2世紀のもので、上部中央の壺に宝物が隠されていると信じられていました。エル・ハズネを通り過ぎ、目標のエド・ディル(修道院跡)までは数時間、炎天との闘いでした。

画像

          遺跡のほとんどはまだ埋もれているそうです
    
ナバタイの遺跡だけでなく、ローマやビザンチン時代の遺跡などもあり、ここも文明の地層と化していました。思えば、人が暮らせる場所など地球上で限られています。文明の上に文明を築くのは、古今東西同じことかもしれません。

画像

          1世紀中頃に建てられたナバタイ人の神殿エド・ディル

...時系列ばらばらでまとまりのない旅行記ですが、ここまでにしたいと思います。イスラエル、トルコ訪問記や、旅先で出会った食べ物やハーブなども次回以降少しずつ紹介していきます。

旅行記バックナンバー
ケニア旅行記Ⅱ 動物編
ケニア旅行記Ⅰ 動物、マサイ編
マダガスカル旅行記 植物編
マダガスカル旅行記 動物編
バリ旅行記 バリニーズ体験
...............................................................................................................................

●8月後半&9月前半のスケジュール
夏休みを終え、19日より通常通り。休みあけのレッスンは和アロマ葉月(8/20、22、27)。暦のお話しの後、“老廃物の排泄を促す”をテーマに、精油、アロマ基剤、自然療法について学び、実習ではジェルタイプのボディローションと、湯上がりの粉香、またはタラソ&クレイボディパックを作ります。粉香は和の香りを使ったボディパウダーで、浴衣姿とマッチしそう。ボディパックでは死海の塩を使います♪

画像


プチハーブ8月(8/25、27)では「爪、髪、肌のお話し」の後、実習ではブレンドティ、ヘアトニック、ネイルスクラブを作る予定です。なお、8月27日は隅田川花火当日ですが、浴衣を持参でいらしていただければレッスン前後に着方のお手伝い、あるいは着せ付けをいたします♪

8月22日(月) 和アロマ葉月〔月曜クラス〕12:30-14:30@小津和紙/19:00-21:00@サロン
8月25日(木) プチハーブ〔木曜クラス〕11:00-12:30/19:00-20:30
8月27日(土) プチハーブ〔土曜クラス〕11:00-12:30/14:30-16:00
         和アロマ葉月〔土曜クラス・補講〕16:30-18:30
9月1日(木) プチアロマ〔木曜クラス〕11:00-12:30/19:00-20:30
9月3日(土) プチアロマ〔土曜クラス〕11:00-12:30/14:30-16:00
9月10日(土) 和アロマ長月〔土曜クラス〕15:00-17:00@小津和紙
9月14日(水) プチ刺繍14:30-16:00
9月15日(木) プチハーブ〔木曜クラス〕11:00-12:30/19:00-20:30


アロームロームが主宰するレッスンや、トリートメントのお問い合わせ・ご予約は、恐れ入りますが<info@aromerome.com>にメールをいただくか、080-4175-0913までご連絡お願いいたします。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた

この記事へのトラックバック